4月12日。月例のMicrosoftUpdateの直後、社内で「Windowsを構成しています」のまま止まってしまったPCが何台かありました。一応、3時間は待ってもらったものの、さすがに一旦強制電源OFFし、再起動すると何事もなかったかのように起動完了。しかし心配なので本人の了解を得てリモートで中を見せてもらうと、共通しているのはWindowsUpdateと共にAdobe Reader XI から Adobe Reader DC になっていること。恐らく同時に更新されてしまったのだろう。
そして最近、社内からは「PDFが開けません」とか「印刷できません」と言った質問ばかり。
どうやらAdobe Reader XI 利用者で自動インストールに設定していた人が何かのきっかけでAdobe Reader XIからDCにアップデート(アップグレード?)されて困っている模様。
Adobe Reader DC はセキュリティに配慮したソフトであることは理解しました。PDFに仕込むマルウェアも出回ってきました。また、Adobe Reader XIのゴールドサポートが残りわずかな期間であることもこちらのページで確認しました。
何点か設定を確認すればDCでも大丈夫なようなのですが、今時点では確認しているよりもAdobe Reader XI に戻すのが手っ取り早そう。
と、言うわけでまずは Adobe Reader DC のアンインストール。これは普通にコントロールパネルからアプリケーションのアンインストールで消していきます。アンインストール完了したら一応、再起動します。
次に、ブラウザからAdobeのページへ行きます。(こちら)
ここで普通の人はそのままインストールしてしまうのですが、注意点が2つ。まずはAdobe Reader DC ではなく Adobe Reader XIをインストールしたいので、上の画像の赤矢印の部分をクリックします。すると左側の部分は、
このようになるので、手順1,2,3を選択していきます。(手順3は表示まで一瞬待つ感じで)
ここでOS、言語、バージョンを選べますので、Adobe Reader XI を選択します。
この記事を書いている時点では、「Reader 11.0.10」というのなら、セキュリティ的にも大丈夫そうです。
ただ、いつまた新しい脆弱性が見つかるかは分からないので暫定的と考えた方が良いのでしょう。
そして注意点の2番目は画面中央部のチェック部分は余計なソフトをインストールさせようとしていますので、インストールしないようにチェックを外しておきます。
こうしてから、「今すぐダウンロード」をクリックし、インストーラーを「実行」させます。
さて、インストールが完了したら、一旦再起動して、Adobe Reader XI を開きます。
メニューの「編集」から「環境設定」を選び
左ペイン(画面の左側)から「アップデーター」を選び、右側で、
自動的にアップデートをインストールしないようにセットしました。
ここは「通知を受信」でもいいし、日頃からセキュリティ情報に気を配れるような人なら「自動的に行なわない」でもいいように思います。
ちなみにこの自動アップデートの選択肢は、「通知を受信」などからアップデートする時にも途中で聞いてきて、こんな感じの画面です。
大抵は「自動的にインストールする」が推奨の初期値になっているので注意が必要です。
Adobe Reader DC を悪者呼ばわりするつもりは全くありませんが、開けないかったり印刷できなかったりするPDFファイルについての説明と対策が不十分な気もしました。