Windows10を使うようになって、画面を取得(スクリーンキャプチャー)のフリーソフトを再度選び直してみた。
このようなブログに貼込むほかに、仕様書や操作マニュアル作りにも欠かせない。
従来だと、PrintScreen(PrnScr)キーで見える範囲全体をコピー、Alt + PrnScrでアクティブなウィンドウをコピーとか使用していたが、これだと直接画像ファイルが作成できないし、「任意の範囲」とか「プルダウンメニューを開いた状態で」などは出来ない。
欲しい機能は、
1) 任意の場所を取得(アクティブウィンドウとは限らない)
2) 四角以外の角丸とか円形などの形状で取得
3) JPEG画像またはGIF画像で自動保存
4) プルダウンメニューを開いた状態の画像が撮れる
5) 場合によってはマウスの矢印も入れ込みたい
6) タイマー(2秒後とか)の時差で取得でインストール中の画面も欲しい
7) 撮った画像に線・矢印や文字を入れたい
など、たいへん欲張りなのだが、できれば一つのソフトで済ませたい。
Windows7の頃は、「らくらく!画面カッター」 (一太郎30周年記念のDVDに収録)いというソフトとご存じGIMPを組合わせていました。
「らくらく!画面カッター」の画面例。赤枠線とか使えたのはよいがもう少し機能が欲しい。
今回は、これまた古くから人気のWoodyBellsさんの「WinShot」(フリーソフト)にしてみた。
設定項目は多くて充実。前述の1,3,4,5,6項が可能。7の線や文字を自在に書き入れたいのは重要なのだがこれは後からでも出来る。それよりも4と5は最初からキャプチャ出来なければ話にならない。
ソフト自体はこちらからダウンロードしてインストール。セットアップ版のほうが簡単かも。レジストリも汚さないありがたい設計。
この記事を書いている時点でのバージョンは1.53a。なんと2007年のリリース。なのにWindows7でもWindows10でも動くからありがたい。ただ、不具合と騒ぐほどでもないが、ちょっと工夫が必要な場合も。
まず、HELPが表示できない。これはダウンロードのサイトにも記載があるが、
Windows7用ヘルププログラム、Windows8.1用ヘルププログラムなどをインストールすると見る事が出来る。Windows10用のヘルププログラムはまだマイクロソフトからはリリースされていないので、Windows8.1用のパッケージを分解してインストールしている人もたくさんいらっしゃいますね。まぁ、ヘルプが見られなくとも普通に使うのは大丈夫。
そしてもう一つの注意は、Windows10の時、画像がズレたり、マウスカーソルを撮ったハズが砂時計になったりする事があるという物だが、これは、
WinShot.exeのプロパティで「高DPI設定では画面のスケーリングを無効にする」にチェックを付けることにより解決できるようです。この現象自体、発生しないPCもあったので、そうなってしまったらの対処法。
キャプチャ時は始点と終点が拡大されるので、それぞれ、2本線の交差の外側までがキャプチャー範囲となるようです。さらに拡大も出来るのでかなり繊細に範囲指定出来そうですが、キーボードの矢印キー(↑↓←→)を使って微調整しても、マウスのクリックをする時にズレてしまいました。実用レベルでは神経質にならずに目視で充分だと思います。なお、キャプチャー範囲内に(始点:終点の)拡大のウィンドウがあっても、これ自体は撮れた画像には含まれないみたいで賢いですね。
さて、ホット・キー(画面をキャプチャーするときのキー)設定ですが、私の場合、
・JPEGで保存(矩形範囲指定)に、PrintScreenキー
・クリップボードへコピー(矩形範囲指定)に、Ctrl + F12
を指定してます。この2つだけで事足りてしまってます。ホット・キー設定には、Alt + PrintScreen と言うのもあって魅力的ですが、プルダウンメニューを開いた状態を撮ろうとすると、Altキーを押した瞬間に戻ってしまうので、Altキーを避けて、お隣りのF12キーにしています。このあたりは、ご自分の環境次第です。
プレビューにして外部アプリを起動させればそのまま画像に手を加えることも可能。と、盛りだくさんな機能。そうすることによって前述した欲しい機能のほとんどが実現できてしまうのです。
操作マニュアル作成では大変便利させてもらっています。
※本記事では「キャプチャー」と伸ばしていますがそういう検索をする人がいるかな?と思い、意図的に伸ばしています。個人的には「キャプチャ」かなと。些細なことですけど。