クリップボード関係のツールは、なんでWindowsに標準装備されないのか不思議な便利さで、これまでは「Clibor」を使わせてもらってました。
基本機能であるコピー履歴や定型文だけでもとても便利です。文書Aから文書Bを作る際に画面を行ったり来たりしなくても、文書Aで必要な部分をどんどんコピー(Ctrl+C)していき、文書Bで必要なときに呼び出せば、大変効率よく作業が進みます。
今回の記事では「Clipboard History」がWindows10にも対応していたので試用し、個人的にはClibor以上に魅力的でしたので、こちらを紹介します。
この記事を書いている時点ではVer 1.4.4が最新のようです。
Clipboard Historyは、Vectorのライブラリではフリーソフトの扱いです。でもCliborと同じく寄付を募ってます。心から便利だなと感心したらお支払いしてあげるのが、こういう便利ソフトがいつまでもサポートされる原動力となるのは明かです。作者は「ぶらんくのーと」さんで、金額は(\1,188)です。ダウンロードはや寄付はVectorからのリンクです。
因みに、マイクロソフトストアでは最初っから\1,150で「Clipboard-History」と言う名前で販売されています。
試してみたいだけならVectorのほうですね。私は使い続けたいのでVector経由でお支払いしました。
プログラムのダウンロードはVectorからなので説明は省略しますが、作者さんのページはこちらです。ゲームの宣伝がバーンと出て一瞬間違えたかなと思いますが、下の方にスクロールするとClipboard Historyについて書いてあります。
ダウンロードした「Clipboard-History_144.zip」を適当なフォルダに保存・解凍すると、中には32bit版と64bit版が入ってますので、ご自分の使用環境に合った方を使用します。私の場合は64bitなので「ClipboardHistory_x64.exe」だけ残してもう一方のexeは消してしまいました。
手持ちのアプリケーションの中には管理者権限で動作しているものがあり、それらの中でClipboard Historyを使いたい場合に備えて、Clipboard History自身も管理者として実行させます。該当するexeファイルのプロパティから「互換性」タブを選び、「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを付けます。
そして実行させると、画面右下のタスクアイコンにクリップボードのアイコンが出てきます。
ここを右クリックして「設定」を開きます。
続いて「スタートアップ」のタブに移動し「スタートアップフォルダから起動する」を選択します。これでWindowsログオンと同時に毎回起動されます。(自宅のWindows10ではスタートアップからではなく、『タスクスケジューラーから管理者権限モード・・・』のほうが上手く起動しました)
これで準備完了です。カスタマイズ項目は多くあるので、最初からすべては使いこなせません。
初期値の基本的な動きを見てみると、「Ctrl」キーを2回続けて押すと
このようなポップアップが出て、コピーした文字が新しい順に表示されるのでここから選ぶことによって、カーソル位置に文字が挿入されます。
また、「Shift」キーを2回続けて押すと上のような定型文や変換のメニューがポップアップされます。定型文の内容や変換については、先程Clipboard Historyを保存したフォルダーにあるConfig.txtを書き換えることにより自分の好みに変更できます。タスクアイコン→右クリック→「設定ファイルConfig.txtを編集」から変更できます。
私の場合は定型文は軽めに、変換は便利そうなので「」(カギ括弧)などを加えて、
この程度から始めてみました。テキスト修飾を選ぶと
こんな感じです。定型文には住所やメールアドレスを設定しました。
テキストのある範囲を選択しておいて、これを実行すればその範囲を「」で括れるという便利さです。カスタマイズの方法とルール(文法)はConfig.txtの最後のほうに丁寧に書いてあるので、応用は自在です。
1000円ちょっとでこの便利さはスゴい。漢字変換(ATOK)の単語登録との合わせ技で、文書作成の時間短縮が実現できます。
プログラム自体も単に解凍・保存してそのショートカットをスタートアップにセットしているだけなのでレジストリも汚しません。