会社ではESET Endpoint Protection Advanced を契約していて、ESET Endpoint Security をアンチウィルス/ファイアウォールソフトとして利用しています。
また、リコーの複合機を使用しており、こちらでスキャンしたものをPDFにして、私たち社員のPCの共有フォルダに放り込んでくれる機能があり、便利しています。しかし最近設定した何台かで共有フォルダーを作ったにもかかわらず、スキャンしたデータが入らずエラーとなるケースがありました。つまり、共有フォルダとして自PC以外からのアクセスを受け付けてくれないのです。手近な環境でテストした時は成功していたんですけどね。
どうやら、ESET Endpoint Security のファイアウォール設定が正しくなかったようなので、解決した手順をメモっておきます。
社内では、ESET Endpoint Security の Ver 5.x.xxxx と Ver 6.x.xxxx が混在しています。
Ver 5.x.xxxx の設定
メイン画面から設定を選び、ネットワーク設定画面の下の方にある「パーソナルファイアウォールの詳細設定…」を選びます。
詳細設定画面では、「パーソナルファイアウォール」の「ルールとゾーン」までツリーを辿っていきます。その時の右側の信頼ゾーンの「設定」ボタンをクリック。
サブネット選択画面が開くので、現在繋がっているネットワークを選んで「次へ」ボタンをクリック。
するとこのような保護モード選択の画面が表示されるので、「共有を許可」を選択してOK。
ちなみに、この保護モード設定画面は、新しいネットワークに接続した際に表示(設定)しているハズなので、設定環境と実際に使う環境が同じならば問題なかったのですが、違うセグメントのネットワークのPCをセットアップしてあげて、それをユーザーさんの席に移動して使ったために、うまく共有出来なかったようです。
Ver 6.x.xxxx の設定
こちらの場合もまずはメイン画面。
左側で設定を選び、右側は「ネットワーク」のタブを選択します。
中ほどの「接続されたネットワーク」の下のプロファイル名を気に留めつつ、その右側の設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。
詳細設定の画面となり、左側「パーソナルファイアウォール」の右側「既知のネットワーク」の中の「既知のネットワーク」右にある「編集」をクリックします。
既知のネットワーク(ゾーン)が表示されるので、2つほど前の画面で気に留めておいた名前を手がかりにして選び、下の方の「編集」をクリックします。
ネットワークの編集という画面になるので、「ネットワーク」タブの保護タイプを、「ホームまたはオフィスネットワーク」のほうを選択します。
ここでいう「パブリックネットワーク」がVer 5.x.xxxxでいう「厳密に保護」、そして「ホームまたはオフィスネットワーク」のほうが「共有を許可」に相当します。
こちらの補足として、現在つなげているネットワーク以外の設定をしたい場合は、先ほどの「既知のネットワーク」から該当するゾーンを選択して「ネットワークの編集」画面に進むと良いでしょう。
と言うわけで、結論としては私のところで設定作業をしたパソコンを、違うセグメントのユーザーに渡したのが共有出来なかった原因のようでした。