【Win10】 Hyper-Vを利用してWindows7をセットアップ

Windows10にしたものの、どうしてもWindows7や8.1で動かしたいソフトもあります。
Windows10ではサーバーでお馴染みのHyper-Vの機能もあるので仮想化を試してみたいと思います。
使用するにはクリアすべき条件があり、
1.ハードウェアとして仮想技術(Intel-VT等)をサポートしている
2.ホスト側となるWindows10は、Professional、Enterprise、Educationである
3.ゲスト側OSを認証させるには自分でライセンスを保有している
です。もう少し現実的なところでは、そこそこ余裕のあるメモリー量とディスク領域が必要となってきます。
さて私は今回、前記事でご紹介しているThinkPad X240を使ってみます。
スペックは
CPU:Celeron 2980U
Memory:8GB
Disk: SSD 240GB
といった感じ。
まずは起動時にBIOS画面にして、Security Virtualization の中、
Intel(R) Virtualization Technology をEnableにしておきます。
そしてWindows10を起動し、標準ではHyper-Vは有効になっていないので、機能の追加を行ないます。

W10_062

W10_HV_001

W10_HV_002
コントロールパネルからプログラム→プログラムと機能→画面左側の、
「Windowsの機能の有効化または無効化」を選びます。

W10_HV_003

さて、2017年4月のCreatersUpdate後のPC向けに、この画面に行き着くまでの順序を追記します。
まず、スタートボタン(または画面右下の吹き出しアイコン)から「設定」画面を開きます。

この中から「アプリ」を選び、

一番下までスクロールして「関連設定」の下の「プログラムと機能」を選びます。

そして左ペインから「Windowsの機能の有効化または無効化」を選びます。

すると元の説明と同じくHyper-Vが選択できる画面に行き着けます。
CreatersUpdate向けの説明追記はここまでです。

W10_HV_004

Hyper-VにチェックをつけてOK。 閉じて再起動します。

W10_HV_006
つぎにスタートボタン→すべてのアプリケーションから、
Windows管理ツール→Hyper-V マネージャーを選びます。
※以下の画面例ではホスト側PC名はSUU-X240、ゲストはWindows 7 Proとしてます。

W10_HV_007

こんな画面。さっそく仮想マシンを作るのですが、ネットワーク接続が出来ないと途中で、

W10_HV_014

こんな画面で行き詰まってしまう。ネットワークは必須のようです。
なので先にネットワークの設定をしておきます。前の画面の右側の「仮想スイッチ マネージャー」を選択。

W10_HV_015

「新しい仮想ネットワークスイッチ」を選び、外部で「仮想スイッチの作成」を押します。

W10_HV_016

こんな感じで名前をつけて(ここではHyper Networkとしてみた) OKとします。
外部ネットワークの所は実際に使用するネットワークデバイスを選びます。
※ここで「ネットワーク接続が中断する可能性がある」みたいな表示も出たりしますが、構わずOK。

W10_HV_008

メニューの操作→新規→仮想マシンを選択。

W10_HV_009

左側の項目に従って進めます。

W10_HV_010

W10_HV_011

W10_HV_012

途中の画面を3つほど飛ばしたが、第1世代、メモリは2048MB、ディスクは64GBとしてみました。
「完了」ボタンで仮想環境は準備できました。
このまま引き続きゲストOSのインストールが始まるのかと思ったら大間違いで、最初の起動時にゲストOSをDVDから起動してインストールします。

さて、準備ができたので仮想マシンを起動。その前にゲストOSのインストールDVDをパソコンにセットしておきます。(注:パソコンのホストOS側で何かオートスタートしたらそれはキャンセルしておく)

W10_HV_019

仮想マシンの起動は、Hyper-V マネージャーの画面で、出来上がった仮想マシンをダブルクリックします。

W10_HV_020

この時点ではパソコンの電源の入っていない画面を見ているようなものなので、左上の電源スイッチのアイコンの緑色の丸いボタンをクリック。
すると仮想マシンは起動し、DVDから見慣れたインストール画面が進行していきます。

W10_HV_018

今回はWindows7なのでインストール途中はこんな感じ。

W10_HV_021

起動した後はボタンアイコンはこのようになり、左から
キーボード:Ctrl+Alt+Del
緑:起動(電源オン時はグレーで無効)
白:停止
赤:シャットダウン
橙:保存
青:一時停止
緑:リセット
緑:チェックポイント
そして、「元に戻す」と「拡張セッション」はグレー(無効)。

これで、Windows10Pro上にHyper-Vを利用してWindows7Proが完成です。ライセンス認証もできました。
ドライバ類は「統合サービス」を使うことによって未解決なものは僅かでした。
また、仮想マシン内では、Windowsエクスペリエンスインデックス (コンピュータの評価) も使用できませんでした。

関連記事 : 仮想マシンでUSBメモリを使う

スポンサーリンク